
そこで、彼らは与えられた雄牛を取ってそれを整え、朝から真昼までバアルの名を呼んで言った。「バアルよ。私たちに答えてください。」しかし、何の声もなく、答える者もなかった。そこで彼らは、自分たちの造った祭壇のあたりを踊り回った。
何を頼るか
昔も今も、人の行いというのは大して変わりません。どうにかしたいと思った時は、都合のいい神様の名を呼び、答えられないとなると、努力が足りない、自分を痛めることが足りない、あれが足りない、これが足りないと、いろいろと試みる。神様は人間が弱くて、一人では生きられないようなものだと知っているのですから、人間の努力をもって、何かの行いをもって救うことはしません。そんなこと言ったら、誰も救われることはありません。バアルの神に祈り、祭壇の周りを踊り回った彼らは、非常に労苦をしましたが、ついに答えられることはありませんでした。
トレードにおいてもそうです。どんなに神頼みをしたからといって、むだむだむだむだです。
僕も昔はこぶしを握り締め、一瞬だけでも戻ってくれ!と悲痛な叫びをあげたことがあります。もうあんな思いはしたくありませんが。。
結局のところ、トレードの中に自分を救ってくれるものは何一つないと知るべきです。
自分の味方はいない。けど、多くの人がそっちにいくだろうチャートの動きがあります。その動きを自分なりに解釈して、すこしそこにのっかってみる。うまくいくかもしれないし、いかないかもしれない。そこに必要なのは神様どうにかしてください!という懇願ではなく、
すべて御心のままに
という心境です。
そういえば、昨日とポンド円で、しばらく上昇傾向が続くかもしれませんね。と書いて終わりましたけど、朝起きてその上昇がすでに起きてしまっていたのには驚きました。
ということで、今日はなかなかいい形ができずに、ノートレードです。
こういう日にガンガントレードして利益を積み重ねられる手法も中にはあります。僕はそうじゃないだけです。
同じようなチャートでも、手法によって、ロングで入る人と、ショートで入る人がいます。
それくらいあやふやな世界なのですから、神頼みがむだなのはわかりますね。
しかも、ロウソク足の上げ下げを祈っている神は、たぶん欲望が作り出したまぼろしでしょうから。。